「トレース」の意味とは?いろいろなジャンルでの「トレース」の使い方などを紹介


「トレース」の意味とは?

「トレース」とは、「順を追って調べる」「そっくりに写し取る」という意味ですが、次のように意味は使うシーンによって違ってきます。

  • 薄い紙を絵画や製図の原図の上に置いて写し取ること
  • 動物や人が行動した跡を追跡すること、たどること
  • トラブルを見つけるために、コンピュータプログラムが実行された動きをたどること
  • 前の人が通った道を登山などで歩くこと

このように、ビジネスシーンでも日常生活でも、「トレース」は使われています。

「トレース」の使い方とは?

ここでは、「トレース」を使った例文についてご紹介します。

ここでご紹介する例文のように、「レース」は文章中で動詞としても名詞としても使うことができます。

  • 「講師が描いた水彩画をトレースした。」

この例文の「トレース」の意味は、「薄い紙を絵画や製図の原図の上に置いて写し取る」ということです。

  • 「大学入試に受かるために、志望する大学に受かった先輩の学習方法をトレースする。」

この例文の「トレース」の意味は、「もともとあった方法を真似る、なぞる」ということになります。

  • 「コンピュータープログラミングをしていると、トラブルが何らか発生したため、スタックトレースを見る。」

この例文の「スタックトレース」は、IT業界で使われる言葉です。

  • コンピュータープログラミングでは、トラブルが何かしら発生した時に使われます。

トラブルの要因やトラブルがどこで発生したかを調査するために、命令を実行した順にプロセスを辿ることです。

  • 「リスクを避けるために、登山ではトレースを歩きましょう。」

この例文の「トレース」の意味は、「前に登山した人が歩いた道」ということになります。

いろいろなジャンルでの「トレース」の使い方とは?

「トレース」という言葉は、幅広いジャンルで使われています。

ここでは、いろいろなジャンルでの「トレース」の使い方についてご紹介します。

ITのジャンルでの「トレース」

ITのジャンルでの「トレース」の意味は、「プログラムの実行過程をコンピューターで調べること」です。

例えば、エラーなどのトラブルが、コンピュータープログラムを実行している時に発生したとしましょう。

改善するには、トラブルの要因を調べる必要があります。

どこにトラブルの要因があるかを調べるために、順番に実行した命令を辿ることです。

「トレース」は、それぞれの段階の状況・状態をチェックする作業です。

特に、ソフトウェアやプログラミングを開発するジャンルで使われる言葉で、プログラムのミスを見つけて修正するデバッグの工程では、最も有力な方法です。

また、「スタックトレース」というような言葉もITのジャンルにはあります。

デザイン・絵画のジャンルでの「トレース」

デザイン・絵画のジャンルでの「トレース」の意味は、「他の紙を資料の上に置いて、資料をなぞって、他の紙に写し取ること」です。

この業界においては、「トレース」は「トレース技法」や「トレス」ともいわれており、イラストをアナログで「トレース」する時は、「トレーシングペーパー」や「トレース台」を使って作業します。

アニメや漫画の背景を作画する時に、この技法はクオリティや作業効率をアップするために使われます。

建築業界での「トレース」

建築業界での「トレース」の意味は、先にご紹介したデザイン・絵画のジャンルでのものと同じです。

「トレース」は、「すでに作られた元図を写し取ること」です。

デザイン・絵画のジャンルと違って、建築業界では図面が写し取る対象になります。

特に、機械製図などにおいて使われる言葉です。

デザイン・絵画のジャンルでもいえますが、「模写」と「トレース」が混同される時があります。

いずれも「見本になるものがあり、この見本をベースに作業すること」ですが、厳密には違った意味がそれぞれあります

というのは、「トレース」は「見本をなぞって写すこと」ですが、「模写」は「見本になるものを模倣して写すこと」であるためです。

簡単にいうと、「トレース」は「転写」であり、「模写」は「複製」です。

ビジネス用語での「トレース」

ビジネス用語での「トレース」の意味は、「トレーサビリティ」のことです。

「トレーサビリティ」というのは、計測機器の整合性や精度を表現する用語として使われており、「トレース」と「アビリティ」を組み合わせた言葉です。

近年は、「トレーサビリティ」の意味は食品の流通・生産履歴などということもあり、「食品トレーサビリティ」という言葉もあります。

「トレース」の類義語とは?

ここでは、「トレース」の類義語についてご紹介します。

「トラック」

「トラック」の意味は、「なぞる」「跡を追う」ということで、英語表現は「track」になります。

なお、「trace」と「track」は意味が同じようなものです。

「trace」も「track」も、意味は「なぞる」「追跡する」という同じようなものですが、ニュアンスとしてはちょっと違っています。

「trace」の意味は、「すでに動作が終わったものや、現在の形や位置が明確でないものの動きを調べること」ということです。

一方、「track」の意味は、「今も動いているものや、現在の形や位置が明確なものの動きを調べること」ということです。

そのため、犯人を警察犬が追跡する時などは、現在の犯人の顔や服装は明確でない上に、位置も明確でないため「trace」を使います。

一方、登校している子供の忘れ物を届ける時などは、子供の通学路が明確であるため「track」を使うようになります。

「トレース」の英語表現とは?

「trace」が、「トレース」の英語表現になります。

「trace」の意味は、「なぞるべき跡」「すでにあるものをなぞること」です。

意味が同じような言葉として「track」があります。

「track」の意味も、「なぞる」「跡を追う」ということです。

ここでは、「track」と「trace」の違いについてご紹介します。

「track」は、現在の形や位置がはっきりしているもの、または現在も動いているものを追うことです。

一方、「trace」は、現在の形や位置がはっきりしていないもの、または動きが終わったものの動きを調べることです。

例えば、英語で「犯人を追跡する」ということを表現する時は「track down the criminal」であり、「track」を使います。

というのは、現在も犯人が動いているためです。

なお、逆に犯人の電話を探知することは、「trace a call」であり、「trace」を使います。

というのは、犯人の現在の場所がはっきりしていない動きを調べるためです。





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