「体現」の意味とは? 「具現」との違いなどを解説


「体現」の意味とは?

「体現」の意味は、形がない観念や思想などのようなものを具体的な形として表現することです。

「体現」の「体」の意味としては、身体以外に外から見える有様ということがあります。

また、「現」の意味としては、目の前の、見えなかったものが見えるということがあります。

「体現」は、「体」と「現」が組み合わさって、外から見えなかったものを見えるようにすることです。

「体現」の意味は、簡単にいえば実行することです。

つまり、「体現」は、外から見えるように具体化したりすることを表現する言葉、実行力がそのままではない観念や思想などを実行できるようにすることで、イメージとしては現実の世界で抽象的なものを実行するような感じです。

「体」が持っている意味の「身体」ということから、「体現」は特に自分の身をもって実行したり実体化させたりするというニュアンスでも使われます。

「具現」と「体現」の違いとは?

「具現」という言葉が「体現」の類義語としてありますが、いずれも意味が同じようなもので、漢字としても具体的に表現するという「具現」と体で表現するという「体現」と、意味の違いはそれほど無いように見えます。

このように「具現」と「体現」は意味が非常に近いため、どこが違うのかわかりにくい言葉です。

ここでは、「具現」と「体現」の違いについてご紹介します。

「具現」 の意味としては具体的に現れたもの、具体的な形に実際に表すことで、「体現」の意味としては精神的な目に見えないものを具体的に表現することで、意味の違いはほとんど無いようです。

しかし、どうして何かがどことなく違う気がするのでしょうか?

例文をもうちょっと掘り下げて検証してみれば、「具体」のときは精神的な形に現わす対象が現実的な「目標」や「アイデア」のようなものが多くあるようで、どちらかといえば意味としては「実現」に近いものといえます。

「具現」と「体現」は、定かな違いは定義や意味にはありません。

しかし、「具現」の「具」は「具材」「道具」「味噌汁の具」などのように使われるため、「具現」は形があるもののイメージがどことなく強い言葉です。

つまり、「具現」という言葉は、「体現」より意味が現実的な「実現」に近いということに違いが微妙にあるでしょう。

「体現する」を使うときに注意することとは?

ここでは、「体現する」を使うときに注意することについてご紹介します。

「体現する」というのは、思考・理念・思想・理想などの精神的な目に見えないものを形がある具体的なもので表現する、あるいは、生き様として表す、具体的な行いで精神的な目に見えないものを示すことです。

つまり、「体現する」は、形に表す、生き様に表す、行いで示すというように使うシーンに注意することが必要です。

また、使い方を精神的な内容によって変更することも必要です。

例えば、「憧れや希望を体現することを彼は生きざまにしている」というような使い方をすれば、意味の違いがあり違和感も少しあります。

このようなときは、「理念や信念に基づく行いを体現することを彼は生きざまにしている」の方が適しています。

このように、「体現する」対象になる形に表すものや精神的なもの、行いによって、使い方を変更する必要があるため注意しましょう。

形があるものでは「体現する」は使えない

精神的な目に見えないものを形に表すことである「体現する」は、形がもともとあるものに対しては使えません。

例えば、「ミキサーにみかんをかけてジュースを体現します」「ローマ字でパソコンに入力した文字を英語で体現します」などとは使いません。

また、「台風が接近しており嵐が来る予感を体現します」「秋も深まってきて冷たい風で冬が来るのを体現します」などのようにも使えません。

形がみかんのようにあるものや、目に見えない物理的な台風や季節などの状況を表すものには使いません。

そのため、「体現する」という言葉は、目に見えるかどうかに関係なく物理的なものに使うと違和感があります。

「体現する」は、精神的な内面的なものにのみ使うことができます。

「体現する」方法で悩む

「体現する」というのは、頭や心の中にある精神的な理念や思考、信念などの観念を、現実の形や行いに表すことです。

人生やビジネスシーンにおいて「体現する」ことができると、非常に素晴らしいでしょう。

しかし、なかなか「体現する」方法が見つからないため悩みます。

諦めてしまうとそれで終わりになります。

また、人生に理想や信念を体現できる人は、それほど容易には見つかりません。

そのため、考え方をちょっと変更してみましょう。

例えば、自分にできないのは当たり前で当然のことである、理念や信念を体現できる人などそれほどいない、などというように前向きにポジティブに考えると、悩みも少なくなってプレッシャーが無くなるでしょう。

「体現」の英語表現とは?

「体現」の英語表現としては、「embody」(具体化する)「shape」(形にする)「embodiment」(具体化する)などがあります。

「embody」

「embody」の意味は具体化するということで、「体現」に「shape」より近い英単語です。

  • 「How did you embody your idea?」(あなたの考えをどのようにして具体化したのですか?)
  • 「He wants to embody his ideal.」(自分の理想を彼は具体化したいと欲している。)
  • 「It is hard to embody one’s idea in an action.」(アイデアを行いに具現化するのは難しい。)

「shape」

名詞としての「shape」の意味としては、形、格好、形状、様子、姿などがあります。

動詞としての「shape」の意味としては、形にする、形を作るなどがありますが、「体現する」は「shape」のみでは表現しきれません。

  • 「The idea was brought into shape.」(その考えは具体化された。)
  • 「Put plan into concrete shape.」(計画を具体化する。)

なお、「shape」を使ったときは、精神的なものを対象にして使われるよりも、さらに現実的な考えや計画を対象にして使われるときが多いため、ニュアンスとしては「体現する」よりも「実現する」ということが強くあるようです。

「embodiment」

「embodiment」は、「body」という「~に形態を与える」の意味の動詞に、「em」という「~にする」の意味の接頭辞と、「-ment」という方法や状態の意味の接尾辞がプラスされて構成されています。




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