「終息(しゅうそく)」の意味とは? 使い方や「収束」との違いなどを解説


「終息(しゅうそく)」の意味とは?

「終息(しゅうそく)」の意味は、「物事が終わること」ということです。

「終息」の「終」の意味は「終わる」ということで、「息」の意味は「止む」ということです。

「終息」は「完全に終わる」という意味になります。

「終息」の使い方とは?

ここでは、「終息」の使い方についてご紹介します。

「終息した」「終息する」

「終息」は、「終息した」または「終息する」という表現で使います。

例えば、世の中を揺るがすような混乱が終わったとき、紛争や戦争が終わったときに使うことが多くあるでしょう。

「終息に向かう」や「終息を迎える」などの表現も多くあります。

「終息した」「終息する」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「長期間継続した内乱が終息した。」
  • 「就職氷河期といわれた時代は終息しただろう。」
  • 「インフルエンザの流行もそろそろ終息するだろう。」

「終息が見えない」

「終息が見えない」の意味は、「終わりが見えない」ということになります。

「終息が見えない」は、「まだまたこの状態が継続して、到底終わりそうにない」というような状況で使うことが多くあるでしょう。

「終息が見えない」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「景気は良くなっているというが、まだまだ実感としては終息が見えない。」
  • 「終息が見えないと明るい気分にはどうしてもなれない。」
  • 「人々の希望を終息の見えない紛争が奪った。」

「収束」と「終息」の違いとは?

「終息」と読み方が同じ単語としては「収束」があります。

「収束」の意味は、「一定の状態に落ち着くこと、おさまりがつくこと」ということです。

「収束」は、例えば、混乱したり分裂したりしていたものがまとまって、おさまった様をいいます。

「収束」の意味は「落ち着いた状態」ですが、「終息」の意味は「完全に終わる状態」で、大きく両者の意味は違います。

例えば、「インフルエンザの流行が収束した」といえば「新しいインフルエンザの感染者が少なくなるなどして落ち着いてきた」という意味になるでしょう。

一方、「インフルエンザの流行が終息した」といえば「新しい薬などによって完全にウイルスを制圧できた」という意味になります。

しかし、言葉の意味は違っても、いずれの言葉を使っても文脈上不都合がないときもあるのが「収束」と「終息」のややこしいことでもあります。

例えば、「インフルエンザが早くしゅうそくして欲しい」などはいずれの言葉を使っても、意思が会話として通じるでしょう。

しかし、厳密には意味が違っていることは十分に把握しておきましょう。

「終息」の類義語とは?

ここでは、「終息」の類義語についてご紹介します。

「完結」「終結」

「終息」の類義語としては、「完結」や「終結」があります。

いずれの意味も「終わりになること」です。

また、より端的にいいたいときは、「終了する」「終わる」「完了する」などを使うこともできます。

「完結」「終結」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「完結した物語を再度初めから読み直している。」
  • 「両国のトラブルは終結した。」

「沈静化」

「沈静化」の意味は、「落ち着いて静かになること」です。

使い方としては「トラブルが沈静化する」などがあります。

読み方が同じ言葉として「鎮静化」がありますが、「鎮静化」の意味は「鎮める」ということがあり、事態を人為的な行動によって終わらせることを表現します。

人為的な解決の意味を「沈静」の言葉を使って表現したいときは、「させる」をプラスして「トラブルを沈静化させる」というようにするといいでしょう。

「正常化」

「正常化」の意味は「普通の状態に戻すこと」です。

日常を取り戻して、異常な事態が落ち着いたときに使います。

例えば、「国交正常化」の意味は、国同士の関係が事件やトラブルによって異常な事態になっていたものを修復して、正常な関係に戻すことです。

「終息」の対義語とは?

「終息」の意味は「終わる」ことであるため、対義語としては「始まる」という意味の言葉になります。

そのため、「終息」の対義語としては「発生」「開始」「勃発」が適当でしょう。

「終息」の対義語としては、意味が「終わらない」という「続ける」と思うかもしれませんが、「止める」が「続ける」の対義語になります。

「止める」の意味は、中止など、「一時的に中止する」という意味合いが強いものです。

そのため、完全な物事の終わりを意味する「終息」とは、少し意味が違っています。

「発生」

「発生」は、正しくは「消滅」の対義語になります。

「発生」の意味は、何らかの物事や事象が生じること・起きること・現れることです。

「発生」は、疫病やウイルスの話題のときによく使われます。

同じように頻繁に疫病関連で使われる「終息」とともに把握しておきましょう。

「開始」

「開始」は正しくは「終了」の対義語になります。

「開始」の意味は、物事が始まる・物事を始めることです。

例えば、「交渉の開始」「議論の開始」などのように使います。

一般的に「始まり」を表現する言葉になります。

「勃発」

「勃発」の意味は、「突然発生すること」です。

例えば、「紛争の勃発」などのように使います。

国際関係や外交関係のニュースでよく使われます。

「終息」の英語表現とは?

ここでは、「終息」の英語表現についてご紹介します。

「end」

「end」の意味は、物事の終わりということです。

物事の終わりを伝えるときに最も簡単な英語表現です。

終わりになったときは、「come to an end」のような英語表現になります。

「finish」

「finish」の意味は、完成させる・完了させる・終えるということです。

「end」と比較して、「finish」の意味は「きちんと仕上げて終える」ということがあります。

成果を何かしら上げて物事を終えたときや、事態がきっちりとまとまったときに使います。

「cease」

「cease」の意味は、物事が止むことです。

例えば、「The rain ceased」の意味は雨が止んだということになります。

「stop」

「stop」の意味は、止める・抑える・止む・一段落する・中断するということです。

例えば、「The rain has stopped.」の意味は「雨が止んだ」ということになります。

幅広く「止まる」ことが「stop」です。

動いているものが一段落する・止まるという区切りを表現するだけでなく、一時的に継続していた物事を中止するというニュアンスもあります。

物事の終わりをさらに正しく表現したいときは、「terminate」「end」などを使う方がいいでしょう。




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