成功裏(せいこうり)の意味と使い方とは?「成功」と「成功裏」の違いなどを解説


「成功裏(せいこうり)」の意味とは?

もともと「成功裏」は「成功裡」と書いていました。

「成功裡」の「裡」の意味は「裏」ということでしたが、常用漢字で無くなったため「裏」という漢字がそのまま当てはめられました。

では、「裡」という漢字の意味はもともとどのようなものでしょうか?

「裡」の意味は、「そのような状態のうちに」ということになります。

「成功裏」の意味は、「物事が成功した状態」になります。

しかし、「成功」で終わったとは意味が違っています。

「成功裏」という言葉は、何らかの働きかけが「成功」した裏にあったときに使われます。

「成功裏」を使った例文の代表的なものとしては、「成功裏に終わる」があります。

これ以外には「成功裏のうちに」もありますが、この表現は間違っているため注意しましょう。

「成功裏」の「裏」の意味は、「~のなかで」や「~のうちに」があります。

そのため、「成功裏のうちに」は間違った使い方になります。

正しい使い方は「成功裏に終わる」になります。

「成功裏」の使い方とは?

「成功裏」は、個人よりも組織や集団の「成功」をいうときに使うのが適しています。

特に、ビジネスシーンにおいて「成功裏」はよく使われます。

仕事だけでなく、イベント、スポーツなどの戦略、学校行事の文化祭などで使うチャンスが多くあります。

「イベントは成功裏に終った。」という方が、「イベントは成功した。」というよりも、準備する苦労や過程がわかって感慨がより深くなるでしょう。

「成功裏」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「アクシデントが発生したが、ある程度成功したといえるまでになった。イベントは成功裏に終わったといえるだろう。」
  • 「イベントを運営するのは困難が予測されたが、物事は成功裏に進んだ。」
  • 「新しいプロジェクトは失敗もあったが、成功裏に収めることができた。」
  • 「演奏会は満員で成功裏に終ったが、公共交通を使って欲しいという広報が足りなかったので駐車場が不足して、混乱が一部あった。」

「成功裏に終わった」といえば、成功した裏には、何らかの結果に影響を及ぼす出来事があったなどの想像の余地が出てきます。

また、「成功裏」には、心情的な妥協や安堵、意外性などのニュアンスが含まれることもあります。

「成功」と「成功裏」の違いとは?

「成功」の意味は、「物事をやり遂げることによって財産や地位を入手すること」「物事を思い通りにやり遂げること」です。

「成功」の意味は「物事を成し遂げること」で、「成功裏」の意味は「物事が成功したと許容される状態」です。

そのため、「成功」の意味と「成功裏」の意味は違っています。

例えば、「イベントが成功した」のときは「無事にイベントが終わった」になりますが、「イベントが成功裏に終わった」のときは「失敗があったが無事に終わった」になります。

「成功裏」は「成功」した理由に働きや出来事が何等かあったときに使い、「成功」は何もないときに使います。

意味合いが「成功」と「成功裏」では違うので、区別をしっかりとしましょう。

「成功」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「無事に新しいプランが成功を収めたので嬉しい。」
  • 「神社で入試が成功するようにお祈りをした。」
  • 「彼女は俳優としては成功しなかったが、声優としては成功した。」

「成功裡」と「成功裏」の違いとは?

「成功裡」は、「物事が成功といえる状態のうちに」という意味です。

「裡」の意味は、「ものの裏」のことです。

「成功裏」はもともと「成功裡」と書いていました。

「裏」と「裡」は意味が同じですが、常用外漢字に「裡」がなったので、「成功裡」の代わりに「成功裏」を使うようになりました。

「成功裡」と「成功裏」は意味が同じであるため同じ使い方になりますが、「成功裡」は使わなくて、一般的に「成功裏」を使います。

「成功裡」でも「成功裏」でも間違いということではありませんが、基本的に「成功裏」を使いましょう。

「成功裡」を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「ミスがいくつかあったが、成功裡に終わった。」
  • 「簡単なものは成功裡にクリヤーしたが、難しいものはクリヤーが大変である。」
  • 「試合は成功裡に進んだが、相手チームの違反に1人の選手が怒ったため中断した。」

「成功裏」の類義語とは?

ここでは、「成功裏」の類義語についてご紹介します。

「成功のうちに」

意味は「成功といえる状態のうちに」で、使い方としては「心配なことはいろいろあったが、成功のうちに終わった。」などがあります。

「滞りなく」

意味は「途中でためらったり止まったりすることなく」で、使い方としては「滞りなく進んだため、スケジュールより早く終わった。」などがあります。

「上手く」

意味は「好ましい」「上手に」で、使い方としては「不安な要素があったが、上手く物事はいった。」などがあります。

「成り立つ」

意味は「条件がクリヤーして物事が出来上がること」で、使い方としては「さまざまな人が援助してくれたので、このプランは成り立っている。」などがあります。

「アクシデントなく」

意味は「事故やトラブルが発生することなく」で、使い方としては「トラブルなく進んで安心した。」などがあります。

「結実する」

意味は「努力したために結果が残せること」で、使い方としては「努力したので物事が結実した。」などがあります。

「成功裏」の英語表現とは?

「成功裏」の英語表現は多くあります。

例えば、「successful」を使った「bring ~ to a successful conclusion」の意味は、「~を成功裏に終える」ということになります。

「bring ~ to a successful conclusion」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「We brought today’s event to a successful conclusion.」(私たちは今日のイベントを成功裏に終えた。)

さらに簡単にいいたいときは、「successfully」を使うこともできます。

「successfully」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「Today’s event ended successfully.」(今日の行事は成功裏に終わった。)

「successful」や「successfully」が記憶しにくいというときは、「success」を使う方法もあります。

この「success」も、シンプルに表現することができます。

「success」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「Today’s event ended in success.」(今日の行事は成功裏に終わった。)




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