「略儀ながら」の意味とは?使い方や類義語などを解説


略儀ながらの意味とは?

略儀ながらの略儀の意味は、正式な手続きを省いた方式、ということです。

略儀の儀の意味は、正しい作法、振る舞い、踏むべき手順、ということです。

略儀の儀は、日本の礼節を重んじる伝統を表現する漢字です。

そのため、略儀の意味は、踏むべき手続きを簡素にしたもの、ということです。

略儀ながらのながらの意味は、ではありますが、ということです。

そのため、略儀ながらの意味は、正しい手続きを省いて簡単ですが、ということになります。

略儀ながらの使い方とは?

ここでは、略儀ながらの使い方についてご紹介します。

直接訪問できない時に使う

略儀ながらは、お礼やお詫びを実際に相手先に訪問して伝えたいが、訪問できないので手紙でまずご挨拶するというようなシーンで使われます。

例えば、略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます、などのように使います。

近年は、よくメールでも略儀ながらは使われています。

お礼、お詫び、お悔やみ、季節の挨拶、報告、お祝いなどのシーンで使います。

例えば、まずは略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます、というようにまずはを添えて、取り急ぎ連絡しましたというニュアンスを表現する時もあります。

このように書けば、まずは手紙で連絡して、実際に次には訪問する必要があると思うでしょうが、手紙のみでも失礼にはなりません。

手紙で挨拶した後に訪問するのがベストであるため、状況によって判断しましょう。

文末に使う

略儀ながらは結びの表現であるため、文末に使います。

例えば、略儀ながら書中でご挨拶させていただきます、などと最初の挨拶で使うのは間違いであるため注意しましょう。

お礼やお詫びの時に使う

略儀ながらは、お礼やお詫びの時によく使います。

深くお礼の気持ちを表現したい時や、より丁寧にお詫びの気持ちを伝えたい時などは、例えば、甚だ略儀ではございますが、まずは書中にてお礼申し上げます、などとクッション言葉の丁寧なものを添えて使いましょう。

また、お詫びする時は、状況によってもっと丁寧に書く方がいい時もあります。

例えば、本来であれば直接ご訪問すべきですが、甚だ略儀ではございますが、まずは書中にてお詫び申し上げます、などと使います。

略儀ながらの類義語とは?

ここでは、略儀ながらの類義語についてご紹介します。

不躾ながら

不躾ながらの読み方は、ぶしつけながら、になります。

不躾の意味は、無作法であること、礼儀作法をわきまえないことです。

不躾ながらの意味は、失礼ではありますが、礼儀作法をわきまえていませんが、ということになります。

不躾ながらを使うのは、目上の方に何か意見をする時、質問やお願いなどをする時です。

例えば、文頭において、不躾ながらお願いいたします、などと使います。

あるいは、不躾ながらは不躾ではございますが、ということもできます。

スピーチや挨拶のまとめの言葉として、不躾ながらは使う時が多くあります。

不躾ながらを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「不躾ながら、メールをもう一度送っていただけないでしょうか。」
  • 「不躾ながら、前回の打ち合わせの件についてお聞きしたいことがあります。」

取り急ぎ

取り急ぎの意味は、とりあえず急いで、ということです。

よく使われる表現としては、取り急ぎ◯◯まで、というものがあります。

取り急ぎ◯◯までは、本来は詳細に説明すべきところを省いて、用件のみをとりあえず伝える時に使います。

例えば、取り急ぎお礼まで、取り急ぎご連絡まで、などのように使います。

取り急ぎは、略儀ながらと一緒に、略儀ながら取り急ぎ書中にてお礼申し上げます、などというように使うこともできます。

取り急ぎのみではちょっと軽いイメージを与えるため、目上の方に対して使う時は略儀ながらを一緒に使うのがおすすめです。

取り急ぎを使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「前回はお忙しい中ご助言いただき、誠にありがとうございました。取り急ぎお礼まで。」
  • 「メールに付いていたデータを拝見いたしました。取り急ぎご連絡まで。」

無作法ながら

略儀ながらの意味としては、普通の儀礼を省いたやり方ということ以外に、このような簡単な方法で申し訳ないというお詫びも含まれています。

このようなニュアンスを表現する言葉としては、無作法ながらもあります。

無作法ながらの使い方としては、無作法ながら、書中にてお詫び申し上げます、などがあります。

略儀ながらを使う時に注意することとは?

略儀ながらは、いろいろなシーンにおいてビジネス上のメールや手紙で使えますが、一方、使う時には定型文であるため注意することがあります。

ここでは、略儀ながらを使う時に注意することについてご紹介します。

最後に略儀ながらは使う

略儀ながらの意味は、本来行うべき礼儀を省いてということで、メールや手紙の最後をまとめる定型句の役目があります。

そのため、何かしらの文章が略儀ながらの後にくるのはおかしくなります。

略儀ながらの間違った例文としては、まずは略儀ながら、メールにてご挨拶申し上げます。今後ともご支援をよろしくお願いします、などがあります。

この例文では、まずは略儀ながらでまとめているにも関わらず、この後に一文、今後とも~が書かれています。

このような間違いがないように、略儀ながらは必ず最後に使いましょう。

文章だけに略儀ながらは使う

略儀ながらは、会話では使わなく、文章だけに使います。

というのは、礼儀を省くことがビジネスシーンではないためです。

略儀ながらは、手紙やメール、はがきだけで使いましょう。

末筆ながらと略儀ながらの違いとは?

略儀ながらは、メールや手紙の文末にまとめの言葉として使われます。

この言葉のベースは、詫びる気持ちの礼を省いて申し訳ありません、ということになっています。

しかし、失礼を詫びるというようなニュアンスは末筆ながらにはなく、終わりに、最後になりましたが、という意味のみです。

つながる言葉としては繁栄、幸福、健康などを願うもので、ご繁栄をお祈りいたします、ご多幸をお祈りいたします、などのように文章をまとめる役目があります。

末筆ながらと略儀ながらは、同じように文章のまとめとして使われますが、全く違った働きがあります。

略儀ながらの英語表現とは?

略儀ながらは、しばしば手紙やメールで使われますが、英語表現はありません。

略儀ながらとは違いますが、文頭に次のような表現を使うことはできます。

  • 「First of all, let me thank you for giving me this opportunity to express my gratitude.」(まず、私の謝意をお伝えするチャンスをいただき感謝申し上げます。)




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