転職面接で聞かれる「職歴・スキル・実績」の回答事例と答え方のポイント


転職面接では、職務経歴やスキル、実績などは非常によく聞かれる質問です。しっかり答えるためには、事前に準備しておくことが大切です。そこで今回は、面接でよく聞かれる質問を紹介します。回答のポイントと良い回答例・良くない回答例もまとめましたので、参考に自分らしいアピールをしてください。

転職面接で押さえておきたい回答のポイント

どんな転職でも、業界や職種関係なく、ほぼ確実に聞かれる定番の質問があります。大きく分けて6つで、

  • 自己紹介
  • 職務経歴
  • 自己PR(長所/強み)
  • 転職理由
  • 志望動機
  • 入社後の希望

です。回答は事前に準備しておくのがいいでしょう。

長く話しすぎると情報を処理しきれないだけでなく、コミュニケーションが一方的で下手だという印象を与えてしまい、マイナスイメージです。

だらだら話しすぎないよう、1~2分程度で端的な回答を心がけましょう。簡潔にハキハキと伝えれば、相手も聞きやすくなります。

もちろん、面接中は仕事以外の話は不要です。雑談しましょうと言われても、あまりフランクな雰囲気にならないよう気を付けてください。

面接官は回答を通じて何を見ている?

面接官は、質問と回答を通じて、あなたのコミュニケーション能力や状況判断力、志望度や自社とのマッチ率などを見ています。具体的な数字やエピソードは不可欠ですが、事実を伝えるだけではイメージしづらいのも事実です。

そのエピソード内で、あなたがどのような活躍をしたのか、どんなポジションで何を達成したのかをわかりやすく伝えてください。「色々なこと」「大きなこと」などの抽象的表現はNGです。

いくつもアピールポイントを作るのはよくありません。内容が浅くなりやすく、印象に残りにくくなってしまいます。あなたならではの経験を伝えられるよう、客観的な情報である数値などの成果はしっかり盛り込みつつ、人柄が分かるように説明しましょう。

「今までの職歴を教えてください」という質問の回答のポイントと正しい答え方

職歴を聞かれたら、あなたがこれまでどんな経験を積んできたのかを明確に伝えてください。履歴書の内容をただなぞるのは良くありません。逆に、無理に盛り込みすぎるとまとまらなくなってしまいます。ポイントを押さえて、簡潔に説明しましょう。

回答をするときのポイントは、これまでの経験を「あらすじ」のように時系列にまとめることと、どのような経験を積んでどのような成果を残したかを伝えることです。すべて話すのではなく、面接官に「もっと聞いてみたい」と感じさせる余白を残すようにしてください。

詳しい話はその後、面接官と話す中で提供できればOKです。大切なのは、自分が仕事の中でどんな考えのもと、どのように行動してきたのかを伝えることです。そのうえで、職務経歴書だけではわからない知識・スキルを伝えましょう。

そうすることで、採用担当者はあなたが自社にあう人物か分かります。そのためには、自身のこれまでの業務内容や役割を論理的に相手に説明できるようになっておかなくてはなりません。

良くない回答のポイント

採用担当者の記憶に残りにくい回答になってしまうと、アピールにはなりません。記憶に残りにくい回答とは、具体的には任されてきた業務内容や役割だけを伝えてしまうもので、事実しかわからない回答です。

実は意外とやりがちなミスなので、今用意している「経歴の紹介」に加えて、どんな考えのもと、どのように行動してきたのかをあわせて伝えるようにしてください。

<回答事例>

3年間営業職をしていました。3年目に業務改善プロジェクトのリーダーに抜擢され、クレームや要望を担当部門につなげるプロセスを作りたいと思い、企画部門に異動しました。現在は、お客さまの意見・要望を商品に反映する新たな仕組みづくりを行っています。

「今までの仕事での実績は何ですか?」という質問の回答のポイントと正しい答え方

この質問は、あなたの実力をアピールできるいい機会です。しっかり回答して、評価につなげましょう。売り上げの実績や、表彰・受賞歴、関与したプロジェクトや企画・商品の成功事例について、具体的に数字を用いて伝えてください。

実績そのものは紹介しやすいのですが、本当に伝えたいのはどう考え、どう動いた結果の実績なのかの工夫やプロセスです。面接官は、あなたが発揮した強みや果たした役割などを知りたいのです。

単なる「過去実績の自慢話」になってしまわないよう、成功を再現させるための方法論を述べるようにしてください。あなたがどんな苦境に置かれ、その際にどのような「目的」を考えて「行動」したのか。そしてそれでどのような「成果」を残せたのかを答えられれば問題ありません。

たとえば「業務改善」のような数値化が難しいものでも、成果が社内・業界内で見て客観的・相対的に優れた実績であれば、説得力をもって回答できるでしょう。

<回答例文>

ゲームソフト「○○」の開発にSEとして携わりました。このプロジェクトは事業拡大のために行われたもので、手探りで始めることばかりでした。結果的に年間トップクラスのヒット商品となり、業界トップシェアを獲得できたことは、私にとっても実績であり誇りです。

「今までの仕事でもっとも大きな失敗やミスは何ですか?」という質問の回答のポイントと正しい答え方

先ほどの質問と逆の内容です。しかし、基本的な考え方は「仕事での実績」で聞かれていることと同じです。重要なのはあなたがミスや失敗に対してどのように考え、どのような判断・考えで行動をし、結果どのように改善されたのかを答えればOKです。

つまり、成功体験と同じように、「失敗が起こってからの改善のプロセス」が知りたいのです。原因分析をどのように行い、そして、その失敗をもとにその後どう学んだり、どのようにミスや失敗の抑止・再発防止を行ったりしたのかをまとめて伝えましょう。

失敗の抑止・再発防止策を講じた事例があれば、それも合わせて伝えるとより印象が良いでしょう。

<回答例文>

フォローが行き届かずに担当のお客さまをきちんと引き継げておらず、コミュニケーション不全が原因でお取引の機会を失ってしまったことです。この事態を重く受け止め、メンバーと担当者ごとのコミュニケーションのタイプや注意点を資料化するようにしています。

「当社に入ってやりたいことはありますか?」の回答のポイントと正しい答え方

この質問がされる理由は、あなたがどのような目標を持っているかを確認したいためです。入社してから、あなたのやりたいことと実際に仕事でやれることがミスマッチだと、早期退職の可能性が高まりますよね。

そのため、採用担当者は質問の回答を通して、入社後に貢献してくれる人材かどうかを確認すべく、やりたいことをはじめにヒアリングしておくのです。

回答のポイントとしては、企業研究を行なうことが重要です。求人情報の読み込みはもちろん、企業のホームページや会社案内を確認し、情報収集しましょう。企業体制だけではなく、どのような取引先と付き合いがあるのか、同業他社との違いやどんなサービスを提供しているのかをしっかり確認することが大切です。

そうすることで、入社後に自分がどんな風に働けるのか、具体的にイメージできます。応募先企業に、自分のやりたいことマッチしていることをアピールしてください。その際、一方的な主張にならないように、ポジティブな内容で伝えましょう。

良くない回答のポイント

企業研究を行っている人にありがちなのですが、「求人情報の募集背景」だけを気にした内容になってしまい、応募者の一方的な主張になってしまいがちです。

もしくは、まったく募集要項を読んでいないようなミスマッチな回答もよくありません。早期退職の可能性が高いと判断されかねず、採用されなくなってしまいます。

<回答例文>

これまで製造業向けのシステムに携わってきましたが、他の業界の開発を経験できていないことから、知識・スキルの幅を広げられていませんでした。さまざまな業界の企業と取引し、手がけてきた開発実績の種類が豊富な貴社で、幅広い分野の開発を手がけられるSEを目指したいと思っています。これまで関わってきた特定の言語やデータベースに関する知識・スキルを活かし、御社の業績に貢献したいと思っています。

「今後のキャリアプランを教えてください」の回答のポイントと正しい答え方

「今後のキャリアプラン」を聞かれる理由は、質問の回答を通して、あなたがどのくらい向上心を持って仕事に取り組んでくれるのかを確認したいためです。加えて、応募先企業と応募者のミスマッチがないかの確認もしています。

回答のポイントとして、抽象的なキャリアプランではなく明確なキャリアプランを答えるようにしましょう。

その際、どんな仕事内容を求めているのか、どんな役割を担いたいのか。どのように成長していきたいのかをできる限り具体的に伝えます。キャリアパスを明確に示せるということは、時間をかけて企業や仕事内容について研究してきた証拠になるのです。

良くない回答例(失敗例)

何ごとにもと思うからです。様々な経験を積み、将来的には大規模な案件を任せてもらえるプロジェクトマネージャーとして活躍できるように成長していきたいと考えています。

良くない回答のポイント

この質問で最も良くない回答は、「チャレンジする中でキャリアプランが明確にしていきたい」「入社してから考えていきたい」といった「未確定」という内容です。

聞いている質問は、今後のキャリアプランに関するものです。そのため、未確定だったり、これから考えたいという内容では回答になっていません。具体的なキャリアプランを時系列で明示し、入社したいという意欲を伝えることが不可欠です。

採用担当者に熱意を伝えるためには、これからどの役職を目指し、そこでどのような業務を経験したいかを具体的に伝えましょう。いつまでにどこに達していたいかも明示するとよいでしょう。

<回答例文>

今後は大規模な案件を任せてもらえるよう、管理部長になって活躍したいと思っています。小規模な案件は現在までこなしてきましたが、まだ大型の案件は手掛けたことがありません。プロジェクトリーダーとして実績を積んできましたので、大手クライアントと取引する一次請けの御社でチームを取りまとめる役割を担い、すべての開発工程に対応できるようなリーダーになれるように積極的に挑戦したいです。10年後を目処に、プロジェクト全体の開発に携わりたいと考えています。

まとめ

転職面接において、経験してきた内容を伝えるだけでは、多くの面接者を見る採用担当者の記憶には残りません。あなたがどのような行動をしてきて、どのように仕事をしてきたのか価値を示すことが大切です。

そのためにも企業研究をしっかり行ない、入社後に自分がどうなっているかをできる限り具体的にイメージしましょう。抽象的な回答はNGです。企業のことを考えながら、一方的な主張にならないように注意してアピールすることが重要ですよ。





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