「必至(ひっし)」の意味とは?使い方や「必須(ひっす)」との違いなどを解説


必至(ひっし)の意味と使い方とは?

必至(ひっし)は、必ずそうなる、必ず至る運命である、避けられない状態や状況、間違いなくそういう結果になるなどの意味です。

また、将棋の世界でも必死は使われます。

将棋で必至あるいは必死というのは、間違いなく次に詰む状態のことです。

そのため、詰めるの意味は、必死の状態に相手を追い込んで、逃げ道が無い状態にすることです。

必至を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「ボールを取られないように、私は必死に防御した。」
  • 「必死に抵抗したため、なんとか逃れることができた。」
  • 「外国でしっかりとコミュニケーションが図れるように、英語を必死に学習した。」

必至は、本来の意味の切迫した様、死が迫った様ということ以外に、日常の会話では状態や状況を強調するために割合気軽に使われる時が多くあります。

同じような言葉との違いとは?

ここでは、同じような言葉との違いについてご紹介します。

必死と必至の違い

必死と必至は、同音異義語で、いずれもひっしという読み方です。

必死は、次のような意味です。

  • できる見込みがないこと、必ず死ぬこと
  • 全力を尽くすさま、死を決して行う、しにものぐるい

意味としては、最終的に死ぬということではなく、死ぬ覚悟で全力を尽くすということです。

必至は、必ずそうなること、必ずそのことが来ることという意味です。

例えば、必死に痩せるためにダイエットするとはいいますが、必至に痩せるためにダイエットするとはいいません。

必死と必至は、このように読み方が同じでも、全く意味は違います。

必死を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「必死の形相で彼はラーメンを食べている。」
  • 「ずっと怪しい者に追われたため、必死に逃げた。」

必然と必至の違い

必然は、必ずそうなることという意味です。

それより別になりようがない様、そうなることがわかっている様をいいます。

必の意味は間違いなくそうなることで、然の意味はその通り、そうなっていることです。

必然は、今までの言動や行動から、こうなるだろう、そうなるしかないと判断した時に使います。

必然の使い方としては、次のようなものなどがあります。

  • 必然です
  • 必然の帰結
  • 必然の結果
  • 必然の成り行き

必至の意味は、免れることはできなくてそうなるだろうということを予想することです。

必然の意味は、論理的にそうなるだろうと考えることです。

必然と必至は、このように意味が少し違います。

必然を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「このような結果に今回なったのは、必然の成り行きです。」
  • 「十分に学習していなかったるため、合格しないのは必然である。」

必須(ひっす)と必至の違い

必須は、必ず必要なもの、必ず使うべきことという意味です。

必須の使い方としては、次のようなものなどがあります。

  • 必須入力
  • 必須アイテム
  • 必須条件
  • 必須科目

必須を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「現在では、スマホは若い人の必須アイテムになっている。」
  • 「英語の学習は必須であるため、受けることを忘れないようにしてください。」

必至の類義語とは?

ここでは、必至の類義語についてご紹介します。

不可避

不可避の意味は、必ず起きる、避けられないということです。

ニュースや新聞の記事の見出しなどで、避けることができない状態を表現する時に使います。

必ず起きる、避けられないという意味は必至と同じようなものであるため、類義語になります。

不可避を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「今期の業績は、データ改ざんによる影響によっては悪くなることも不可避でしょう。」
  • 「あのような不祥事を起こした社員は、やはり懲戒免職が不可避である。」

必然的

必然的の意味は、必ずそうなるということです。

ビジネスシーンだけでなく日常生活でも、避けることができない状態を予測する時に、必然的という言葉は使われます。

必至と、必ずそうなるという意味は同じようなものであるため、類義語になります。

必然的を使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「将来的なことを考慮すると、必然的に予算の増額も必要でしょう。」
  • 「活躍している様子を見ていると、この社員の自社への入社は必然的でしょう。」

余儀ない

余儀ないは、異議がない、方法がそれ以外にない、打ち解けない気持ちがないなどの意味があります。

選択肢が無い四面楚歌のような状態を表現する時に、余儀ないは使われます。

余儀ないの意味はそれ以外に方法がないということであるため、必至の類義語になります。

余儀ないを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「売上が見込めないのであれば、商品を縮小することも余儀ないでしょう。」
  • 「トラブルのこれ以上の拡散を防止する意味でも、この人のプロジェクト参加は余儀ないでしょう。」

やむを得ない

やむを得ないは、別にどうすることもできないという意味です。

やむを得ないと必至の意味は同じようなものですが、意図することが違っています。

やむを得ないを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「ワンマンな方法に従う必要があるのは、実際にやむを得ないことか?」
  • 「ずっとこの主任と折り合わなかったため、チームから居なくなったのもやむを得ない。」

致し方ない

致し方ないは、仕方がないという意味です。

改善する余地がいかに努力しても無い時になどに、致し方ないは使われます。

致し方ないは、致すというするの敬語をより丁寧にした表現です。

必至の意味の必ずそうなると同じようなものですが、致し方ないは丁寧語であり敬語であるため言い換えはできません。

致し方ないを使った例文としては、次のようなものなどがあります。

  • 「このような結果になったのは、不可抗力とはいっても致し方ないでしょう。」
  • 「恐縮ではございますが、弊社ではこれ以上は致し方ありません。」

必至の英語表現とは?

必至の英語表現としては、どのような状態や状況で使われるかで非常に違ってきます。

必至の英語表現としては、「unavoidable」「must」「inevitable」「inevitably」「be bound to」「be certain to」「be sure to」「never fail to do」などが挙げられます。

「unavoidable」を使った例文としては、次のようなものがあります。

  • 「Isn’t it really unavoidable to cut employees down to 50 next year due to recession?」(不景気ということで、来年は50人にまで社員を少なくすることは必至ではないでしょうか?)




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