大天使とは? 大天使のミカエルの伝説などを解説


大天使とは?

キリスト教がローマ帝国で313年に公認されると、公式に聖書に書かれた天使の存在も認められました。

5世紀~6世紀頃には、天使のヒエラルキーがディオニュシオスという神学者の『天上位階論』によって決められました。

『天上位階論』によると、天使には上級天使・中級天使・下級天使3つの階級があり、3つの段階がそれぞれにあります。

大天使は、下級天使の階級の中の下から2番目です。

天使が最も下です。

人間に下級天使たちは似ているため、堕落することがあるとされています。

物質界と天の領域の境界に存在しています。

なお、セラフィム(熾天使)が上級天使の最上級です。

ルシファー(堕天使)は、堕落して悪魔の王なりましたが、堕落する前はセラフィム(熾天使)であったとされています。

ミカエル、ガブリエル、ラファエルの3人が、キリスト教における特別な大天使で、三大天使といわれています。

三大天使は、聖書や外典にそれぞれの役目を持って現れ、人間に神の意思を伝えます。

なお、ユダヤ教ではウリエルがこれにプラスされて四大天使になります。

大天使のミカエルの伝説とは?

ここでは、大天使のミカエルの伝説についてご紹介します。

ジャンヌダルクをフランスの百年戦争に参加させた

男装の騎士のジャンヌダルクは、フランスの百年戦争でイギリス軍を追放するために非常に活躍しました。

ジャンヌダルクは農夫の娘でしたが、大天使のミカエルに啓示されてフランスの百年戦争に参加しました。

フランス国王にジャンヌダルクが仕えたのも大天使のミカエルに啓示されたものであり、イギリス軍の狙いを当てて有利にフランスの戦況を持っていったのも大天使のミカエルに啓示されたものでした。

わかないようなことを次々とジャンヌダルクがいい当てたため、大天使のミカエルの存在を軍の指揮官たちも信じるしかありませんでした。

モン・サン・ミッシェルは大天使のミカエルのお告げによって建てられた

モン・サン・ミッシェルは、幻想的な海の上に建っているように見える修道院ですが、現在では世界中の観光客がその美しい景観を見ようと訪問しています。

では、モン・サン・ミッシェルは水位が上がれば孤立するような不便なところにどうして建てられたのでしょうか?

というのは、大天使のミカエルのお告げがあったためということです。

大天使のミカエルは、8世紀頃、何度も近くに住んでいたオベール司教の夢の中に現れて、「聖堂をトンブ山に建てなさい」と告げました。

トンブ山はその頃は陸続きでしたが、オベール司教が聖堂をお告げの通りに建てると、一夜にしてそこまでの道が海に沈んだという伝説があります。

この後、14世紀に始まったフランスの百年戦争のときには、城塞にモン・サン・ミッシェルはなりました。

長いフランスの百戦争を耐え抜いた後、多大な影響をフランスの勝利に与えた大天使のミカエルを崇拝することが始まって、巡礼者たちが多く訪問するようになりました。

ルシファーとの闘い

サタンは悪魔として有名ですが、もともとは天使のルシファーでした。

天使のルシファーは、階級が天使の中でも高く、大天使長として天使の全てをまとめていました。

このような天使のルシファーが神に対して自分の力を過信して謀反したときに、大天使のミカエルが戦って地獄に追放しました。

天使のルシファーと大天使のミカエルは、双子の兄弟であったという説もあります。

聖書のヨハネの黙示録に、天使のルシファーと大天使のミカエルとの闘いについては記述されています。

聖書には、天使のルシファーと一緒に謀反に参加した天使も地獄に一緒に追放されたと記述されています。

大天使のミカエルは戦士としても優れており、正義の戦士ともいわれています。

大天使のルシファーの伝説とは?

ここでは、大天使ルシファーの伝説についてご紹介します。

神への謀反

天使のルシファーは最も神に最も近い存在でしたが、神さえ居なくなると神に自分がなれると考えるようになりました。

土から神が作った人間のアダムとイブに仕えるように指示したことが、このきっかけでした。

天使のルシファーは、人間よりも非常に優れている天使がどうして人間などの下につく必要があるのか、神の考え方に対して不満を持っていました。

そのため、神に謀反するために、他の天使たちを誘惑しました。

天使長の最高位のルシファーが誘惑したため、天界の半分近くの天使が賛同したそうです。

そして、戦争が勃発し、天使のルシファーの双子の弟の大天使のミカエルに、神は討伐を命じました。

天使のルシファーは、戦争の結果、大天使のミカエルに敗れて、地獄に追放されました。

地獄に追放されたルシファーは、サタンという悪魔の王になりました。

知恵のリンゴをアダムとイヴに食べさせた

エデンの園に住んでいるアダムとイヴの神話が、聖書の創世記の中で出てきます。

エデンの園には、知恵のリンゴの木という絶対に神から食べてはならないといわれていたものがありました。

しかし、天使のルシファーは神から可愛がられていた人間に嫉妬して、アダムとイヴを蛇に化けて誘惑し、リンゴをアダムとイヴに食べさせました。

アダムとイヴは知恵をリンゴによって付けて、神がいうことを守らなかったため、天使のルシファーが思っていたようにエデンの園を追放されました。

このように、天使のルシファーは人間を誘惑して良くないことをさせるのが得意でした。

大天使ガブリエルの伝説とは?

ここでは、大天使ガブリエルの伝説についてご紹介します。

ユダヤ最後の日を預言者のダニエルに告げる

ユダヤ最後の日とユダヤ再建などが、旧約聖書のダニエル書の中には記述されていますが、大天使のガブリエルはこれを記述した預言者のダニエルの前に現れています。

ヤギとヒツジが格闘している夢を預言者のダニエルが見て、どのようなことが夢の暗示だろうと悩んでいたときに大天使のガブリエルが現れました。

そして、予言者のダニエルが見た夢はユダヤ最後の日を暗示していることを、大天使のガブリエルが教えてくれました。

というのは、神のメッセンジャーが大天使のガブリエルの仕事であったためです。

大天使のガブリエルから聞いたことを、預言者のダニエルは「ダニエル書」に記述しました。

モーゼを見守る

有名な「モーゼの十戒」のモーゼは、13巻にもなる文書を死ぬと告げられた1日前に書き上げる必要がありました。

大天使のガブリエルは、モーゼを見守って助けました。

モーゼは文書を書き上げた後に亡くなりましたが、大天使ガブリエルは天界の裁判所にモーゼが書き上げたものを届け、モーゼの遺体も届けたといわれています。




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